雪止めの位置を間違えて設置してしまうと

こんばんは。

瀧田屋瓦工務店です。

 

今日はこの時期になるとお問い合わせや工事が多くなる 

雪止めについてのおはなしです。

滋賀県大津市では南部の町中では雪止めを着けずに屋根工事をする事が多かったり京都市ではほとんど雪止めは着けませんが 大津市では山手や北部では雪止めを設置し、京都市でも山手や北部では雪止めを設置していますが 近年降る積雪量の多さで雪止めが着いていない屋根からの落雪によるカーポートの破損などの被害が多いです。 瀧田屋では葺き替え工事の場合地域や既存の屋根に雪止めがついていない場合でも立地条件に応じてご提案をさせていただいています。

例えばお隣様と密着している。 屋根の下にカーポートやお車がある。 等々 

要らないと仰られても後付けの雪止め金具や雪止め瓦の設置が可能ですので気象状況に合わせて選んでいただけたらと思いますが 今回は雪止めを設置する際にもっとも重要なのが雪止めを設置する位置についてです。

 

これは京都市左京区のお宅です。

とても大きな御屋敷で葺き替えられてまだそんなに古くはありません。 雪止め瓦も設置されているのですが

この雪止め瓦を設置している位置が間違っています。

最近の家は屋根の先端(軒)があまり出ていませんが

日本建築では古くから軒の出(壁から屋根の先端までの長さ)が出ているほうが見た目がよく1m出ているのがカッコいいとされていました。 見た目だけではなく 日よけ効果もありますが 壁よりも屋根が出れば出る程支える軒桁から離れるため重量がかかると負担が大きくなります。 しっかりとした垂木が使われていれば問題ないのですが京都市でよくあるのが垂木が細すぎる 垂木の感覚が広すぎる はよくあります。 特に京町家では多く見られます。

写真の屋根は正面から見るとた垂木が折れて軒先が垂れ下がっています。

これは滋賀県の積雪量の多い地域では積雪量が多い年で軒並み折れてしまった年もありますが 京都市で軒先が折れてしまうなんて事はなかなかありません。

何故折れてしまっているかと言うと

写真横 壁の位置に木の角材がありますがこの角材が軒桁と言う屋根を支える重要な躯体です。

雪止めを設置する場合 雪止めが軒桁の位置にくるように設置するのが基本です。

しかし、この雪止め瓦が設置されている位置は軒桁よりも前に設置されているため 軒桁に設置されてれば雪が溜まっても軒桁が支えてくれるのですが

軒桁よりも前の支える躯体がない位置で雪が溜まってしまうため 雪の重みに耐えられなく垂木が折れてしまうのです。

普段のうっすら積もる程度の積雪量なら折れなかったとしても年に何度かある積雪量の多い時に負荷に耐えられず折れてしまう事になりますので雪止めの設置は必ず屋根の構造を分かっている。屋根の施工を適切に出来る 気象状況を把握している瓦屋さんに必ず御依頼ください。 

後付けの雪止め設置に関しても同様です。

雪止め設置の位置を間違えた事により大惨事になる事もありますので値段の安さや軽い言葉に惑わされないようにしてください。

 

瀧田屋瓦工務店は京都市や大津市を中心に屋根修理や屋根葺き替え工事などの屋根工事を行う専門店です。

京町家や一般住宅 茶室や数寄屋・社寺などの日本瓦の屋根工事に特化している瓦店ですが洋風の平板瓦の施工やガルバリウムのカバー工法などもご要望に応じて施工させていただいております。

 漆喰壁や聚楽壁などの左官工事も得意としており

雨樋工事や室内リフォームなどお住まいに関する工事も施工させていただいておりますので お住まいに関するおこまりごとはお気軽にご相談ください。

京都市や大津市はもちろん

京都府 宇治市 城陽市 その他近隣地域 等々

滋賀県 守山市 栗東市 草津市 その他近隣地域 等々で日々施工させていただいておりますので地域問わずお問い合わせください。

 

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