こんばんは。
瀧田屋瓦工務店です。
今日は日中お天気もよくお仕事日和でしたが夕方から雨が降りましたね。。。
近づく梅雨シーズンが恐ろしく感じます。
皆様はお住まいされておられる屋根の状態は把握されておられますか?
このブログをご覧になる方は雨漏りがしている方がほとんどかもしれません。
屋根修理などの屋根工事や雨樋工事が必要となり、どこに頼もうかネットで探されて居られる方。
どのような修理方法があるのか?
ネットで検索されておられると思います。
そこで、今回は京都府城陽市で雨樋からの雨漏り
(3つ前のブログ)の続きと失敗しないための屋根修理を解説していきます。
先ずは雨樋からの雨漏りで地面が池のようになる。
そこで建てたハウスメーカーさんに見てもらうと
雨樋のお掃除で◯◯万円の見積りを提示されたうえに
勝手に屋根塗装と外壁塗装の見積りを提示され、◯◯◯万円の工事を薦められた。(3つ前のブログ詳細記載)
今回御依頼いただきましたお客様の屋根は
モニエル 乾式コンクリート瓦 総称セメント瓦が使用されており、築10年で屋根塗装と外壁塗装工事をされたそうです。 前回の塗装工事からもうすぐ10年が経つからと再塗装を薦められたと言うか塗装しないと雨漏りして大変な事になると脅し文句のように言われたそうですが 逆に言えば10年事に塗装しないと雨漏りするような屋根材を使ったの? と思いますよね。
10年事と言うのは塗装性能の理想的な問題でありますが
実際には15年~20年で塗装工事をお考えになられる方が多く感じますが 塗料で雨漏りを防ぐ屋根材(カラーベストなどスレート材・セメント瓦など)の場合
表面の塗装だけをしても内部からの湿気などからもあり、日々耐久性の低下しています。
築16年で割れだしたセメント瓦の実例(滋賀県大津市)
こちらは以前、屋根業者を名乗る者が瓦が沢山割れて大変だから今すぐ屋根工事したほうがいいですよと訪ねてこられ、知らない方から急に告げられた事に不安を感じ、瀧田屋に御連絡いただいお客様の屋根ですが
立地的に前の道路から屋根がよく見え、直ぐに割れているのが分かるくらい沢山割れていました。
ぼく達のような瓦屋さんは職業柄 自然と屋根を見上げているので屋根の傷みに敏感ですが 普通は屋根を見上げる事もなければ室内に雨漏りがしない限り屋根を意識する事もないと思います。
この屋根の場合は本当に割れていましたが割れていないのに割れていると言ってきたり勝手に屋根の写真をアップで撮ってゴミや欠片を屋根が崩れていると言って屋根修理を薦める訪問営業もあります。
うちの実家も以前、屋根が割れているから屋根工事をしないと雨漏りしますよと近くで屋根工事をしている業者と言い訪問営業してきた事がありますが 対応した母親が うち息子 瓦屋やからと言って断りました。
近くで屋根工事をしている気配もなく三階建ての住宅屋根で立地的にどこからも屋根は見えませんので適当に回っている業者だと思いますが 当時、近くにアパートが建設され、アンテナ受信の妨害となるため実家を含めた近隣のテレビアンテナをアンテナレス化にしますとの事で業者が入った直後の訪問営業だったため、アンテナ工事業者から屋根の情報を得た可能性も考えられます。
どこどこの屋根そろそろ葺き替えゆうたらしゃはるんちゃう?みたいにね。
こうゆう事は実際ある事です。
後日、屋根にあがると全く割れていませんでした。
最近、滋賀県大津市の一部の地域では地域のパトロールカーで悪質なリフォーム会社や屋根工事業者にひっかからないよう、啓発されておられます。
近年ネット情報や最安値等を謳う過大広告など お客様にとって本当の正解がわからない時代となっております。
ネットでは間違った屋根修理を正解かのように掲載し
価格も安価設定や ¥◯◯◯◯円~と異常な安価を書き、
実際に依頼すると立地条件や屋根の形状などを理由に高額提示される場合もあり、安価設定は安値を求める方からのお問い合わせをいただく扉でしかありません。
材料の安い高いの選択肢や屋根修理内容の安い高いはあっても技術の安売りは技術不足を表しています。
ロープライス ロークオリティ
しかし、
Daylight robbery ロークオリティも存在します。
Daylight robberyとは法外のような高額を意味します。
値段やその時だけの工事にとらわれず
大切なお住まいを安心してずっと任せられる業者を見つける事が大切です。
京都府城陽市 寺田のお客様のお話に戻します。
早速屋根に上がらせていただき雨漏りしている雨樋を確認。
苔と水が溜まっていますが 雨樋の繋ぎ目が歪んでいますね。
こちらの雨樋は金属製のもので人力では全く元に戻らないくらいの強度です。
雨樋全体を見ると
この写真は調査時、雨樋の水溜まりが凄く、数日間晴れが続く予報でしたので後日、乾いてから雨樋掃除をさせていただいた時の写真です。
雨樋の泥や苔も気になりますが 雨樋が屋根側から外側に向かって歪んでいるのがわかりますね。
この歪みで付近の繋ぎ目の歪みが生じています。
先ほど書いたように人力では全く元に戻らないくらいの強度です。
歪み方からしてもなにか固い物が当たってできた歪みです。
台風の時になにかが飛んできた事もないそうで
当たり方的にもこれだけの損傷を与える物が飛散してきた場合恐らくお隣さまにもなにか被害があるか落下しているはずです。
工事中に損傷したのかもしれませんね。
何故そう思うのかはここから先の施工写真を見ていただけると納得される方も居られると思います。
雨樋からの雨漏りの原因として1つは雨樋の繋ぎ目部分の歪みによる隙間から。
もう1つは雨樋の泥や苔の詰まりから。
しかし、これくらいではまだ雨漏りしないかな?
と思いきや
雨水の落ち口周辺がぎっしり詰まっていました。
とても綺麗な苔ですから苔にはとてもいい環境で繁殖しやすい状態になっているのが分かります。
ここまでぎっしり詰まると雨水の排水機能が全く機能していないですので雨水の溜まった雨樋から雨漏りしてしまいますね。
こちらの雨樋は幅も深さもあるため大量の雨水が溜まり、溢れた雨水が地面に落ちると地面が池のようになるとおっしゃっていた事が理解できます。
頑丈な雨樋のため雨樋が耐えていますが一般的な塩ビの雨樋なら重みで歪んでしまっているかもしれません。
泥や苔は乾いていると軽いですが雨水を含むと何倍もの重量になってしまいます。
泥や苔を取り除くと雨水の落ち口が出てきましたね。
雨樋全て泥や苔が溜まっていたのでこの作業を終え、
綺麗になった雨樋。
雨水の落ち口 計4箇所には水を流し、排水機能の確認をいたしております。
雨樋も定期的なメンテナンスをする事で本来の耐久性をより長く保つ事ができます。
今回これだけ雨樋に泥や苔が溜まったのには原因があります。
セメント瓦に一度塗装をされている事がとても大きく、
何度もお伝えしているように表面がざらざらの屋根材
カラーベストやセメント瓦などはとても砂ぼこりなどが付着しやすく苔も生えやすい材質です。
しかし、その材質に再塗装をすると更に付着しやすくなるのですが なにより日々、紫外線を浴び目に見えないホコリ混じりの雨水に晒された塗料の塗膜は日々流れ落ち実は雨水と共に雨樋に流れ落ちた塗料が雨樋に溜まります。
雨水と共に雨樋に流れ落ち雨樋の底に付着した状態です。
この症状は屋根塗装をされた事のある雨樋にしか起こらない現象です。
これがホコリをひっかけて溜め込んでしまう原因の1つです。
雨樋の底に付着した塗料の形状を見ると雨水の落ちる箇所に塗料が溜まり、落ちない箇所にはなにもない状態。
正直ですね。
瀧田屋瓦工務店では屋根塗装を全否定しているわけではなく お客様に屋根工事の種類のご提案やそれぞれのメリット・デメリットを細かくお伝えし、お客様の生活設計やご予算に合わせた最適のプランがある事を知っていただきたいのです。
それぞれの材質や施工内容 年数などにより屋根工事の方法も様々です。
その中で屋根塗装は工事ではなく一時的なメンテナンスと考えてください。
10年~15年に一度 足場を設置して屋根塗装をして
それがご自身の代で何回続くのか、お子様達が継がれる場合また、お子様達が何回も屋根塗装をしなければならないのか。
塗料頼りの屋根材はそんなに丈夫ではありません。
屋根塗装を薦める業者もいずれ もう、屋根塗装は出来ないくらい劣化しているから次は屋根葺き替え工事しか出来ませんと言います。
では、今まで屋根塗装がいいと言われてお金をかけてきたのは一体なんだったの?となりますよね。
それなら最初に屋根葺き替え工事をしておけばこんなに何回も業者に入ってもらう事もなく、金額的にも安く済んだのに。となるわけです。
年々材料費も処分費も高騰していますのでご自身の生活設計に合わせた屋根工事をされる事をオススメいたします。
次回、気になる屋根工事不良。
ブランド名だけで安心してもいいの?
ずさん過ぎる屋根工事と家電量販店のアンテナ工事。
を掲載いたします。
瀧田屋瓦工務店では
京都市や大津市を中心に 一般住宅や京町家の屋根工事や屋根修理、雨樋工事、室内リフォーム。
神社仏閣の屋根修理や店舗改修工事や会社様や倉庫の修理など幅広く行っており、
隣接地域の京都府 宇治市や城陽市 等々。
滋賀県 草津市 栗東市 守山市 等々
もちろん、その他の地域でも日々、施工させていただいておりますのでお住まいに関するお困りごとはお気軽にご相談ください。
今年も梅雨入り間近となり雨漏り被害や台風シーズンに入ると強風による被害も出る恐れがございますのでお早めの屋根メンテナンスをオススメいたします。
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