葺き替え工事を御検討の方へ。後々差が出る屋根工事

こんにちは。

瀧田屋瓦工務店です。

滋賀県　大津市や守山市で雨漏り修理が続けていましたが　雨降り前に完了出来て一安心です。

また、台風が発生しそうな気配ですね。

台風に変わらなくても雨に注意だそうです。

近年発生する豪雨や長雨。

吹き降りなど　気象状況も以前とは異なり　普段の雨なら雨漏りしないけど風向きや雨量によって雨漏りしてしまう。　こういった内容のご相談、や屋根修理をとても多く御依頼いただきます。

しかし、その大半が施工不良や　普段の雨でも雨漏りはしているが室内まで雨漏りがしていないからたまにしか雨漏りしていないと思われてしまっている事が大半です。

一度でも雨漏りした場合は　たまにだからとそのままにしないでご相談ください。

さて、今回は屋根葺き替え工事を御検討の方に是非、見ていただきたい内容をお話します。

屋根材には瓦や金属、スレート等様々な種類の材料があり　それぞれ価格も違い、耐久年数も違います。

勿論、室内温度にもそれぞれの違いがあります。

スレートや金属屋根は塗装が可能となりスレート屋根は10年程度で塗装を薦められますが　10年程度で塗装工事が必要と言う事はスレート自体の耐久性がそれ位だと言う事と表面塗装で雨を弾いていると言う事です。

しかし、スレート屋根は下地の木材に防水紙のルーフィングを貼った上に直に釘で止めているため通気性が皆無であり蒸れている状態です。

この状態は換気棟の屋根裏の換気とは事情がちがいます。

屋根自体に日々の紫外線や雨風、湿気や汚れでスレート表面だけではなく裏側も劣化していきますので

どれだけ表面を塗装しても一時しのぎのメンテナンスにしかなりません。

こちらはカラーベストを数年前に塗装された屋根です。

塗料が剥離していますね。

元々の塗装も一緒にめくってしまってスレートが真っ白。

これでは水分をダイレクトに吸収してしまいますので水分を含んだスレートが傷みやすくなったり蒸れて下地の合板の腐食の進行を早めてしまいます。

一年前に屋根に上がらせていただいた時よりも塗装全体の色が薄くなっており、黒だったスレートがチャコールグレーのようか色になっていましたので一年で相当色が落ちました。

これは塗られた職人さんの下地処理だったり使用された塗料の問題だったり気象条件によって様々だと思いますが　10年スパンで何度も足場を架けて塗装工事をするよりも一度で瓦に葺き替えるのが最も経済的となります。

しかし、スレート屋根から瓦に葺き替えの場合スレートの解体処分費がかかります。

スレート屋根にはアスベストが含まれている事があるため　アスベスト処理を正規で行っている処分場での処分や解体に関してもアスベストの取り扱い従事者資格が必要だったり　処分費も高額となるため　少しでも費用を抑えたい方には既存のスレートを解体せずに金属屋根を施工するカバー工法もございます。

金属屋根は瓦のように通気性だったり耐久年数は劣りますがスレート材よりも長持ちするため10年程度で塗装が必要とまではいきません。

金属屋根は工期も早く特にカバー工法はよく知られるようになりましたが　施工の際、しっかりと防水処理をしながら施工しないと雨漏りや強風で捲れてしまう事もあります。　使用されるガルバリウムも錆びないわけではなく　電気丸ノコで切った切り口は錆びやすく、ハサミで切る事が望ましい。　や、傷がついてしまうと錆びたり穴が開いてしまうと部分交換が困難ですので施工には注意が必要です。屋根材には直に乗らず養生をしてから乗る事が望ましです。

そして、瓦ですが　日本瓦や洋瓦がありますが特に日本瓦の施工には必ず日本瓦を専門的に施工している瓦屋さんの中でも葺き替え工事や雨漏り修理の際は屋根修理に特化している瓦屋さんに御依頼される事でより安心していただけます。

瓦屋根だけではなく屋根材全てに共通する事ですが

必ず建物の立地や形状、気象条件に合わせた屋根材選びや施工方法が必要となり　それらが全て揃う事によりそれぞれの材料の本質が発揮されるのです。

こちらの瓦は葺き替え後30程度の瓦でいぶしが綺麗に残っています。

しかし、擦り傷だらけになっています。

これはよくある事ですが屋根工事の際に瓦の上に直に乗っていた事による擦り傷です。

同じ屋根ですが直に乗って擦り傷をつけていないところはいつまでも美しいです。

所々いぶしが取れてきてますがまだまだいぶしが綺麗ですね。

屋根工事の際　必ずホコリや砂ホコリが付着してしまうため　養生や細かな足場板の設置、こまめな掃除をし、なるべく瓦の上に直に乗らない事でいつまでも美しく輝いてくれますが写真のように傷がついてしまうと何十年経ってもいぶしが取れてきても残ります。

濡れた靴で歩くと足跡が取れません。

汗を落としてしまうと油分や塩分の含んだ汗は取れません。

新しい物を汚さないは当たり前ですが養生にも時間も労力も必要です。人に汗をかくなとも言えませんが

意識一つで仕上がりも違い　その意識一つでずっと綺麗な作品が残ります。

見た目が綺麗でも経年劣化していきます。

この地域の場合、愛知県　三州瓦だとこのように凍て割れはしないのですが。

材料選びで耐久年数が大幅に変わりますので材料選びは詳しく分かりやすく説明が出来、沢山の引き出しを持っている瓦屋さんに相談していただく事をオススメします。

そして、瓦屋根のメリットは１枚の交換や部分修理が可能な事です。

そして、新建材と違い、昔から形が変わっていないため新建材のように型が変わっていたり、廃盤になっている事がありませんのでいつまでも安心していただける屋根材です。

日本瓦の施工には特に専門的な技術を必要としていたり作業工程が多いため工期がかかる事や初期費用が他の屋根材よりも少し高額となりますが適正な施工が施されている場合、耐久年数40年以上～となるため　短期間での屋根工事を必要としておらず、屋根下地と瓦の間に空間があるので蒸れにくく、真夏に室内が焼けたような臭いがする事もなく、雨音が気になる事もあまりなく、風災などで瓦が割れた場合でも簡単に屋根修理が出来る事。

初期費用以外はとてもメリットがあります。

しかし、長くお住まいされる方には長期的に見れば一番経済的な材料です。

それぞれの生活設計に合わせて

スレート屋根の場合　あと10年なんとか住めたら。。。

の場合は屋根塗装される事も良いと思います。

まだまだ20年くらいは安心して住みたい。

カバー工法、もしくは瓦屋根や金属屋根に葺き替え。

お子様やお孫さんがいずれ住まわれるからまだまだ家を守りたい。　次の代にはなるべく負担をかけたくない。

瓦屋根に葺き替えをオススメいたします。

瀧田屋瓦工務店　施工事例