こんにちは。
瀧田屋瓦工務店です。
今日は台風1号の影響か終始どしゃ降りの雨ですね。。。
朝から見積りをしたり少し整理したり。。。
少し時間が出来たので材料選びについてのお話をしようと思います。
皆様はお住まいされている建物の屋根が何かご存じでしょうか？ 瓦 スレート 鉄板 シングル セメント ざっくりこれかなぁ？ と言った感じでしょうか？
瓦には和型と言われる瓦に洋風の洋瓦 平板型にS型など形もさまざまでいぶしなのか釉薬なのか沢山種類があります。 瓦型にセメントで成形して塗料を塗ったセメント瓦もありますね。 スレート カラーベストなどと言われる材料もあり以前のタイプはアスベスト(石綿)が入っていました。アスベストの使用禁止後に製造されたノンアスベストのスレートは強度不足で数年でボロボロになっていましたね。。。 今のスレートは改善はされていますが。。。
鉄板屋根も今はガルバリウム鋼板が主流となり以前の鉄板よりも錆びにくくなりました。
が。 錆びないわけではございません。 間違った扱いや乱雑にあつかうと直ぐに錆びます。
傷がつくと錆びるのはやはり表面の塗膜頼りなんやろなぁと思います。
それぞれお住まいされる方の生活設計に合う材料を選ばれるのがいいですね。
材料にもそれぞれメリットがあります。 耐久年数 メンテナンス周期の年数 通気性や断熱性 ご予算やお住まいされる年数。 ご予算に関しては最近ではガルバリウム鋼板の施工費と瓦(洋瓦)の施工費がほとんど変わらなくなってきました。 もちろん、葺き替えなのか新築なのか それぞれの仕様にもよりますが。
ここまでは目に見える材料のお話でしたがそれぞれ施工するには副資材と言われる物があります。
釘やビス シリコンボンド 防水紙(ルーフィング)等々
今回は瓦葺きの場合の副資材についてお話します。
実はこの副資材でも屋根の耐久性変わります。
まずは現在の瓦葺き工事では必ず使用する瓦用のステンレス釘。
瀧田屋では長年このハイブリッドタイプを使用しています。 瓦葺き替え工事での基本は55㎜を使用し 風の強い地域ではもっと長い釘を使用します。
瓦用ステンレス釘にも材質や形状がありますが瀧田屋で使用しているこの釘は鉄分の少ないSUS304系ですので磁石にも着きません。
中には磁石にぴったり着くタイプもございますがやはり湿気や水につくと錆びが回ってきます。
鉄分が多いと強度はあるのですが錆びると膨張して瓦を割ってしまうため瀧田屋では瓦工事に使用するステンレス釘やステンレスビスは錆びにくいタイプのステンレスを使用しています。
ステンレスには オーステナイト系 フェライト系 マルテンサイト系 がありますが 瀧田屋で使用しているステンレス材はオーステナイト系ですので錆びにくいです。 このオーステナイト系以外の物は磁石に着きます。 価格が安い・強度がある点がオーステナイト系以外の物の特徴です。
瓦工事での例えですと強度と言っても打ち込む時に打ち込む角度を間違えると曲がりやすいかまがりにくいか。
ビスを打ち込む時に高回転で一気に打ち込むと折れてしまうか折れにくいか。 ですので 瓦工事にはこの強度よりも錆びにくいほうが重要となります。
この写真は施工に不備があり瓦が落下寸前だった屋根での写真です。 瓦をビスと固定するための木下地が寸足らずで軒先の棟瓦がビスが効いていなかったため外れてしまっていましたが棟瓦を止めているビスも写真右側の55㎜と短いビスでした。そして、ビスの形状が普通の全ネジタイプだったため日々の振動でビスの緩みが早く屋根に使用されているビス全てが緩んでいる状態でした。
瀧田屋では棟瓦や塀瓦の工事では基本的に写真左側の65㎜のビスを使用しています。
形状も全ネジではなくギザギザとのハイブリッドタイプで全ネジタイプよりも緩みにくくなっています。
ステンレス釘もリング形状とギザギザとのハイブリッドタイプですのでかなり抜けにくく 瀧田屋では瓦桟と言う瓦を引っ掛けて釘止めする木材も高耐水 高強度の檜残を使用しているためかなり抜けにくくなっているため耐震性・耐風性抜群ですが 職人さん達にはいつも固くて打ちにくいと言われています。。。
瓦桟には主に杉や米松が使われていますが 瀧田屋では檜が入る場合は必ず檜の瓦桟を使用しています。
切ると檜のいい匂いがしますよ。
端切れでカッターナイフを作ったりお箸を作ったり。
今日はここまでにします。
屋根工事にも見えない材料で価格もさまざまです。
見積り価格だけで判断は出来ません。
瀧田屋瓦工務店は京都市や大津市を中心に屋根葺き替え工事 屋根修理 など雨漏りでお困りのお客様に特化した瓦工事専門店です。 特に和型と言われる日本瓦の施工に特化しています。
京都市や大津市はもちろん 京都府 宇治市 城陽市 その他近隣地域 等々
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雨樋工事や室内リフォーム 外構工事なども賜っておりますので過去ブログに施工例もございますのでご参考にしていただけたらと思います。
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