おはようございます。
瀧田屋瓦工務店です。
昨日は雨予報ではなかったのに時雨てきて
あー。。。 やっぱ冬やなぁ。。。
の1日。
長い長い冬が始まります。 最近は秋がないですね。
さて、今日は 滋賀県大津市本堅田にて 立派な土蔵の瓦屋根修理のおはなしです。
使ってはいないけどこれ以上傷むのを少しでも止めたいので一度屋根を見てほしい。
との御依頼でした。
写真の通りかなり崩れています。
写真右下は修理後の完成修理です。
屋根調査で上がらせていただいた時は崩れたらどうしようかと思うくらい気が張りました。
屋根も2ヵ所穴が開いていて近づけなかったり。
台風や積雪などでの瓦の飛散や落下を心配されておられましたので ひとまず傷んでいる箇所のみの屋根修理となりました。
着工時に安全対策の1つとして 厚みのある金属補強入りの足場板を設置して屋根にかかる重量の負担軽減と自分たちの踏み抜き等の防止策としました。
瓦相当古いですよ。
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凍て割れしている瓦もありますがまだまだ蔵を守ってくれています。
棟に使用されている角桟の箱冠もカッコいいです。
今、こんなに大きな物は既製品ではないので貴重です。
(現在は特注品としてオーダーは可)
そして、崩れている箇所をめくってみると
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竹簀野地に筵が敷いてあり 竹野地だったため長持ちしているのが確認できました。
崩れて雨水が入って数年レベルでないような状態でしたので木野地だったら既に腐食が進んで溶けていただろうなといった感じです。
そして、崩れている箇所2ヵ所目
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こちらは垂木が溶けて失くなっていました。。。
これは相当危険です。
が、躯体の下に土の層が見えますね。
屋根の躯体が二重構造になっているためより頑丈な蔵になっているのです。
母屋 垂木 野地 その上に土を塗り その上にまた
母屋 垂木 野地 となっているので これだけ崩れていても耐えているのです。
この立派な蔵はお客様のおはなしによると
元々は醤油蔵だったそうで明治時代に建てられたそうです。
100年以上 雨風や紫外線に耐え続けている自然の材料。
まだがんばってもらうため修理します。
新しい垂木を入れます。
母屋と棟木にかかるように入れていますが写真だけみると簡単そうに見えますが そんなにスッとは入りません。 コツがいるのです。
垂木を入れて野地板を張り 防水紙の改質アスファルトルーフィングを敷いて下地完成です。
瓦の高さや傾きを調整しながら葺き直して完成です。
瓦も傷んでいる物は新しい瓦に交換しています。
崩壊していた風切り丸4箇所 計8本も全て解体し、葺き直して 傷んでいる物は新しい瓦に交換しています。
完成です。
このような木工事も含め臨機応変に屋根修理が出来るのは日本瓦の屋根修理に特化している瀧田屋瓦工務店ならではです。
解体するのも建て替えるのも簡単にされる時代の中
守りつづける大変さ、大切さを何十年見させていただき感じながらこの仕事をしていますので
地域の良き街並みがこれからも変わらないようにお手伝い出来たらとの想いです。
瀧田屋瓦工務店は
京都市や大津市を中心に京町家や社寺、茶室や数寄屋建築 一般住宅の瓦葺き替え工事、屋根修理 漆喰壁や聚楽壁などの塗り壁左官工事を行う専門店です。
洋風の平板瓦も施工していますのでお住まいに合うカタチをご提案させていただきます。
日本瓦の工事や漆喰壁や聚楽壁などの左官工事に特化しておりますが雨樋工事 室内リフォーム 外構工事 なども行っておりますのでお住まいに関するお困りごとはお気軽にご相談ください。
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