京都市で棟の中に家を食べ尽くすあの○○が?!

こんにちは。

 

瀧田屋瓦工務店です。

 

今日は朝から庭の草むしりと木の伐採をしていました。

4月に入ってから一気に生い茂りだしたので今のうちにしておかないと梅雨入りの予感でしたので。。。

今日の予報も雨予報だったのが晴れ予報に変わりまた、雨予報に変わりお昼からしっかり雨降りとなりました。

 

来週の予報も雨降りばかりですね。。。

 

長雨になると普段の雨では室内に雨漏りしていない屋根でも中の土が乾く時間がなく室内まで雨水が侵入してしまう事も多々あります。

ただ、そのような場合は急に雨漏りしたのではなく元々屋根内部には雨水が侵入している場合がほとんどです。

今回は京都市東山区の町家さんの屋根点検で発見し、屋根修理させていただいた一部をご紹介いたします。

 

雨漏りはないが雨水の叩く音や雨水の溢れている箇所が気になると屋根点検の御依頼をいただき、調査に伺わせていただいた時に全体の屋根点検・屋根調査中に雨水の侵入が見受けられる棟を発見。

お客様に伺うと室内には雨漏りはしていないとの事。

しかし、鬼瓦には隙間が生じ、外れてしまう恐れもあり、棟自体も雨水の侵入により中の土との粘着も無くなりガサガサの状態。

状況をご説明させていただき、 悪いとこは今のうちに直してくださいとおっしゃっていただき棟の積み換えをさせていただきました。

今回は歪んだり長さが合っていない波板の調整や雨樋のお掃除・雨水が溢れている箇所の調整・棟の積み換え工事・鉄板部分の塗装工事をさせていただきましたがその中の1つを解説したいとおもいます。

 

こちらの棟です。

大きく崩れているわけでもなく

室内にも雨漏りがしていない。

普通ならなにが悪いの? ですよね。

漆喰が剥がれていたり漆喰の周りに濃く苔が生えていたり、雨水で流された土が砂になり、乾いた物が瓦に付着している状態です。

銅線も青錆が進行し、切れていますね。

棟の瓦全体も手で触るとガサガサです。

そこで、よくある悪質リフォームの場合。

漆喰塗ったら雨漏り止まりますよ。

シリコン塗れば雨漏りも止まるしボンドで瓦も固定できますよ。

屋根修理より安いですよ。

よく聞きますよね。

雨漏りは直りません!!

瓦も良くはなりません!!

過去のブログでも何故、漆喰塗りやシリコンがダメなのかよく解説していますが今回は更にこのブログをご覧になられた方々にもよく解る解説をいたします。

先ずは棟の上から解体。

瀧田屋瓦工務店では必ず既存の棟内部の状態まで確認しながら工事を進めるため上から1枚ずつ解体しています。

1枚1枚のデータ量が大きすぎて掲載できないため数枚の画像を一纏めにしているので少し画像が粗いですが

中の土が乾いている箇所は肌色で濡れている土は色が濃くなっています。

画像が荒くなってしまい、解りづらいですがボールペンで指している箇所は特に濡れている箇所で土が砂のようになっていました。

更に画像右下の瓦が大きく欠損していますが

棟瓦の熨斗と言う板状の積み上げていく瓦部分です。

雨水の侵入を防ぐ重要な瓦ですがこちらの欠損は施工時に割り損じた熨斗をそのまま使用している状態です。

更に解体を進めて行くと。。。

 

大量のシロアリが出現。。。

水分を含んだ土の中は害虫の快適な住みかになるのです。。。

普通の蟻もよく出ますがムカデなんかもよく見かけます。

でも、棟の下は瓦だから大丈夫じゃないの?

かなり危険です!!

 

更に解体を進めて下敷きの瓦になった状態がこちら

大きく隙間があり、更にはあるはずの瓦が省かれています。

この下はもう、屋根の木部です。

真下には隅木と言う屋根を支える重要な柱があります。

シロアリの大好物が豊富にあって真上には快適な住まいがあるなんてシロアリにはパラダイスですよね。

よく棟の漆喰工事をいまだにうたっている業者を見かけますが棟の内部まで解るわけもなく、熨斗の勾配や継ぎ目、更には年数と共に瓦の吸水率も増すのにそれを外から蓋をしてしまうなんて危険です。

瀧田屋での雨漏りの御依頼のほとんどが漆喰塗り被害による物です。

棟積み換え工事の場合、既存瓦が使える場合は使用し、強度を増した工事を。

既存瓦が使えない場合は新しい物で施工させていただいております。

金額が変わってしまうためお客様には詳しくご説明させていただいております。

今回の場合は棟を解体後

下敷き瓦を寸足らずの箇所は新しい瓦を加工し、欠損部分も新しく入れてからの棟施工です。

棟積み換え工事の場合 ほとんどが寸足らずの下敷き瓦ですので入れ替えが必要となる場合があります。

棟に雨水が侵入してしてしまうと鬼瓦の落下事故にも繋がります。

落下してしまうと、建物破損や乗り物の破損、最悪の場合人身事故にもなりかねません。

瓦業界では少し前までは鬼瓦を固定するのに鉄釘に銅線を括りつけた物を棟木に打ち付けて鬼瓦に括って固定していました。

雨水の侵入や多湿でない場合は長持ちしますが水分を含み続けると鉄釘は錆びて溶けてしまい、銅線は青錆が進行し、切れてしまいます。

どんな事も外見より中身と言いますが屋根も同じです。

中身の仕込みや技術が命です。

施工前と施工後です。

棟工事では積み上げている部分の熨斗と一番上の半丸瓦の紐丸を全て新しい瓦に。

下敷き瓦数枚も新しい瓦を使用しています。

お見せ出来ませんが強度と耐水・防水強度を高める内部の仕込みをしています。

勿論ですがお客様には工事完了報告書として細かくお写真と説明文を纏めて提出させていただいております。

また、提出時にはぼく自身が報告書をお見せさせていただきながら口頭でもご説明させていただいております。

 

これから梅雨入りで雨漏りや台風被害が予想されます。

京都市や大津市で屋根修理や屋根葺き替え工事をお考えの方。

 

雨漏りや台風被害でお困りの方はお気軽にご相談ください。

屋根点検や屋根掃除、雨樋掃除なども喜んで賜ってます。

また、瀧田屋では国交省認定資格者3名がドローン屋根点検や屋根調査を行っております。

飛行申請も自社で行っています。

勿論、従来どおり直接屋根にあがらせていただいての調査も行っておりますが 本職として活躍しているドローンパイロットの安心 的確な操縦も好評ですので是非、瀧田屋のドローン点検を体験してみてください。

ドローン飛行には申請などが必要になり、場所によっては国から飛行が認められていない場合もございますので詳細はお気軽にお問い合わせください。

申請しない業者や無許可飛行の業者にはお気をつけ下さい。

199g以下の機体には現段階では無資格でも飛行できますが原則プロペラカバーを装着して飛行させないといけません。

プロペラカバーを装着すると200gを超えてしまうため資格が必要となるため 無資格者がプロペラカバーを装着しないまま屋根調査をしている事が多々ありますが

高速で回転しているプロペラがカバー無しの場合事故に繋がる危険性があります。

建物などの調査の場合、住宅地、人の往き来がある場合が大半を占めています。

趣味で人の居ない山奥で飛ばすのとは趣旨が違います。

便利なドローンですが御依頼は必ず瀧田屋のように資格者の居る業者に御依頼ください。

京都市や大津市以外にも京都府 滋賀県 大阪府 兵庫県 奈良県 などでの工事もさせていただいておりますので地域問わずお気軽にお問い合わせください。

屋根の事は屋根の専門店 瓦屋の瀧田屋瓦工務店におまかせください。

【電話】 080-1483-3321
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